“坐勢”の読み方と例文
読み方割合
いずまい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時ドアを叩く音がしたのでスパイダーは言葉を途切らせた。彼は坐勢いずまいを正し昂奮たかぶった神経を静めようとした。
赤い手 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
総江は急いで坐勢いずまいを立て直すと、俯向いたまましきりにせつせと自分の御飯をよそひ、つきつめた顔を泪に醜く泣きよごして、ガツガツと飯を食べはぢめた。そしてもう、喋らうとしなかつた。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)