“不貞寝”の読み方と例文
読み方割合
ふてね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「君も読んだかね。あの小説に主人公が酒を呑んで、どてらを着たまま便所の中にぶっ倒れて、不貞寝ふてねをする場面があるじゃないか。面白いね。」
メフィスト (新字新仮名) / 小山清(著)
「風邪をひいてもらったり、不貞寝ふてねをされてもらったりするために、高い金払って連れて来たんじゃないんだぜ。——馬鹿野郎、余計なものを見なくたっていい!」
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
「なんたらことじゃ。あの娘ッ子はの、いうたら、お客さんに悪いかしらんが、ほんまの病気じゃのうて、仮病けびょうして、不貞寝ふてねしていよったのだによ。老婆としよりの眼から見たらようわかるがの」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)