“不貞不貞”の読み方と例文
読み方割合
ふてぶて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すぐまた反対の側から同様のを続けて喰(くら)うと出かかった悲鳴も声にはならず、もう不貞不貞(ふてぶて)しい覚悟でさらに飛び散る弾の中を踊り潜(くぐ)ってゆくのだった。
罌粟の中 (新字新仮名) / 横光利一(著)
笹木光吉は不貞不貞(ふてぶて)しく無言だった。大江山警部はこの場の有様と、帆村探偵の結論が大分喰いちがっているのを不審(ふしん)がる様子でチラリと帆村探偵の顔色を窺(うかが)った。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
三十も半ばすぎの康子は、もう女学生の頃の明るい頭には還(かえ)れなかったし、澄んだ魂というものは何時(いつ)のまにか見喪(みうしな)われていた。が、そのかわり何か今では不貞不貞(ふてぶて)しいものが身に備わっていた。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)