“ふてぶて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
太々83.1%
不貞不貞8.5%
不逞不逞3.4%
不逞々々3.4%
大々1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にも拘らず、国府金弥老人は、太々ふてぶてしい寛大さで、森川森之助を家庭に近づけ、相変らず自分の秘書のように使っておりました。
笹木光吉は不貞不貞ふてぶてしく無言だった。大江山警部はこの場の有様と、帆村探偵の結論が大分喰いちがっているのを不審ふしんがる様子でチラリと帆村探偵の顔色をうかがった。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それにしても、不逞不逞ふてぶてしい奴だ。この調子では、この奴、隠居の首根っこに食い下って、行く行く、どんな大それた考えを起すかも知れない。とんだ者を、ひっぱって来てしまった——
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
不逞々々ふてぶてしいものが、ちらッと若い高倉に反映した。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
例の大々ふてぶてしい水夫の竹見太郎八は、甲板かんぱんのうえにはらをゆすぶってからからとわらう。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)