不逞々々ふてぶて)” の例文
果し合ひの最中に草鞋わらぢの紐を結ぶやうな手である。負けるを承知にしても、なんと不逞々々ふてぶてしい男かとあきれるくらゐの、大胆不敵な乱暴さであつた。棋界は殆んど驚倒した。
聴雨 (新字旧仮名) / 織田作之助(著)
不逞々々ふてぶてしいものが、ちらッと若い高倉に反映した。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)