“大々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいだい70.6%
だい/\11.8%
でかでか5.9%
ふてぶて5.9%
ダイヾヽ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奇麗な女は幾人いくたりも見たが、なんだか大々だいだいしてみえたのだ。色の浅黒い大きな顔で、鼻がすっと高くってしおのある眼だった。った眉毛まゆげがまっ青だった。
樽野は鴎丸の漁屋うちで、雨の日には夫々天に向つて舌を鳴らしながら酒宴を催しに集つて来る老若の、七郎丸、大々だい/\丸、鱗丸、三郎兵衛丸、潮吹丸、づくにゆう丸、鯖子さばこ丸、般若丸、サイトウ丸
円卓子での話 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
として、一行に従った人々の名前、略歴が、大々でかでかとした肖像入りで出ているのであった。
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) / 橘外男(著)
例の大々ふてぶてしい水夫の竹見太郎八は、甲板かんぱんのうえにはらをゆすぶってからからとわらう。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と言ふのが——、五斗兵衛の出に、空虚の舞台にふつと出て、下座にゐた時、暫らくは、誰とも判断出来ない老優人が、よいかつぷくで、大々ダイヾヽとして居ると見た。ヤヽあつて、其が菊五郎だと知つた。
菊五郎の科学性 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)