“不寝”の読み方と例文
旧字:不寢
読み方割合
ねず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一刻いっときばかりたつと、どこの部屋もあらかた寝静まったらしく、風呂の湯を落す音と、不寝ねずの番のあくびよりほかは聞こえなくなる。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
他に恩返おんげえしの仕様がねえから、旦那様を大切でえじに思って、不寝ねずに奉公する心得だが、貴方あんたは今の若さで遊んでいずに、何処かへ奉公でもしたら宜かろう
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それが何であるかは無論わからなかったが——その解決出来ないものが、彼をこうして不寝ねずの番たらしめている。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)