不貞ふてい)” の例文
殿とのにくしみにふべきほどの果敢はかなきうんちて此世このようまれたるなれば、ゆるしたま不貞ふてい女子をなごはからはせたまふな、殿との
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其方儀平常つね/″\身持みもちよろしからず數度すどをつともち不貞ふていの行ひありしのみならず森田屋銀五郎方の大恩をわすれ病人を捨置欠落かけおち致し其上我かをひ傳吉より七十五兩の大金をつかはしたる信義しんぎわすれ憑司と密通みつつう致し傳吉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
むねのなやみにのおそろしく、おもへば卑怯ひけふ振舞ふるまひなりし、おこなひはきよくもあれこゝろくさりの棄難すてがたくばおな不貞ふていなりけるを、いざさらば心試こゝろだめしにはいまゐらせん、殿との我心わがこゝろ見給みたま
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
人に塗付ぬりつけんとはかり吾助兼相談の上飯焚めしたき宅兵衞をあざむ不義ふぎ不貞ふてい振舞ふるまひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
櫻町さくらまちわすれぬかぎれは二心ふたごゝろ不貞ふてい女子をなごなり。
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)