寢室ねま)” の例文
新字:寝室
ロミオは汝等おぬしらをば寢室ねまへの通路かよひぢにせうとおおもやったに、わし志望おもひげいで、處女をとめのまゝでるのぢゃ。さ、つなよ。さ、乳母うばよ。これから婚禮こんれいとこかう。
お定はすぐ起きて、寢室ねまにしてゐる四疊半許りの板敷を出た。手探りに草履ざうりつゝかけて、表裏の入口を開けると、厩では乾秣やたしがる馬の、破目板をる音がゴトゴトと鳴る。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
さうしてまた寢室ねまへ歸るのであつた。
雪をんな (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)