“ベツト”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:べつと
語句割合
寝床33.3%
寝台33.3%
寢床33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは何方どちらかと言へば狭い一室のテイブルかたはらにある椅子に腰をおろして、さう大した明るいとは言へない光線のもとに、寝床ベツトの上に敷かれた白いシイトや
(新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
Bは波濤の舷側に当る音を耳にしながら、長く寝床ベツトの上に身をよこたへた。
(新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
鏡子は昨夜ゆふべ二三十分ぐらゐは眠れたが、それも思ひなしかも分らない程で朝になつたのである。六ケ月の寝台ベツトの寝ごこちから、畳の上に帰つた初めてのの苦痛もあつたからであらう。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
宇宙の方則は辛辣であり、何人に對しても苛責なく、殘忍無慈悲に鐵則されてる。この世で甘やかされるものは、その暖かい寢床ベツトに眠つて、母親にかしづかれてる子供だけだ。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)