“パアス”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寝台50.0%
棚寝床50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真蒼になって為吉は寝台パアスの上に俯伏した。一運チイフ水夫長ボウシンとが何か小声で話し合っていた。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
箱のような寝台パアスの中で毛布にくるまって眼を閉じた時、自分に掛かっている嫌疑を思って森為吉は始めて慄然ぞっとした。隠しの中で坂本の小刀ナイフを握ってみた。冷い触感が彼の神経を脅した。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
その船に二つしかない棚寝床パアスの一つに私は眠ったが、——六、七十トンの小さな帆船の棚寝床のことだから詳しく言うまでもあるまい。私の入ったのには寝具などはなにもなかった。