寝台パアス)” の例文
旧字:寢臺
真蒼になって為吉は寝台パアスの上に俯伏した。一運チイフ水夫長ボウシンとが何か小声で話し合っていた。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
箱のような寝台パアスの中で毛布にくるまって眼を閉じた時、自分に掛かっている嫌疑を思って森為吉は始めて慄然ぞっとした。隠しの中で坂本の小刀ナイフを握ってみた。冷い触感が彼の神経を脅した。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)