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寢床
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ねどこ
ふりがな文庫
“
寢床
(
ねどこ
)” の例文
新字:
寝床
館
(
やかた
)
の
屋根
(
やね
)
に
渦
(
うづま
)
いてかゝりますと、
晝間
(
ひるま
)
の
寢床
(
ねどこ
)
——
仙人
(
せんにん
)
は
夜
(
よる
)
はいつでも
一睡
(
いつすゐ
)
もしないのです、
夜分
(
やぶん
)
は
塔
(
たふ
)
の
上
(
うへ
)
に
上
(
あが
)
つて、
月
(
つき
)
に
跪
(
ひざまづ
)
き、
星
(
ほし
)
を
拜
(
をが
)
んで
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見
(
み
)
ながら
孃
(
ぢやう
)
さまは
何處
(
いづこ
)
へぞお
姿
(
すがた
)
が
見
(
み
)
えぬやうなりと
人騷
(
ひとさわ
)
がせするもあり
乳母
(
うば
)
は
夜
(
よ
)
の
目
(
め
)
ろく/\
合
(
あは
)
さずお
高
(
たか
)
が
傍
(
かたへ
)
に
寢床
(
ねどこ
)
を
並
(
なら
)
べ
浮世
(
うきよ
)
雜談
(
ざふだん
)
に
諷諫
(
ふうかん
)
の
意
(
い
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
見廻
(
みまは
)
し
遂
(
つひ
)
話
(
はな
)
しに身が
入
(
いり
)
大分
(
だいぶん
)
夜
(
よ
)
が
更
(
ふけ
)
たり
嘸々
(
さぞ/\
)
草臥
(
くたびれ
)
しならん今夜は
寛々
(
ゆる/\
)
と休むがよしと漸々
盃盞
(
さかづき
)
を
納
(
をさ
)
め女どもに云付て
寢床
(
ねどこ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
伯母さまは、昨夜あんたがお夕飯に下りていつた時に、私の
寢床
(
ねどこ
)
に來て、私が朝、伯母さまや
從兄妹
(
いとこ
)
たちを騷がせるには及ばないと云つたんですもの。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
寢床
(
ねどこ
)
の
上
(
うへ
)
に
倒
(
たふ
)
れさっしゃるかと
思
(
おも
)
ふと、
即
(
やが
)
て
又
(
また
)
飛
(
と
)
び
起
(
お
)
きてチッバルトと
呼
(
よ
)
ばらっしゃる、かと
思
(
おも
)
ふと、ロミオと
呼
(
よ
)
ばって、
又
(
また
)
横倒
(
よこたふ
)
しにならっしゃります。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
そして
寢床
(
ねどこ
)
に入ツても、誰かと話してゐるうちにも、また
散歩
(
さんぽ
)
してゐる時、色を此うして出さうとか、人物の表情は此うとか、
斷
(
た
)
えず其の製作に
就
(
つ
)
いてのみ考えてゐた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
さて
其
(
その
)
秘密
(
ひみつ
)
は
如何
(
いか
)
なる
物
(
もの
)
にや、
此
(
この
)
夜
(
よ
)
はたゞ
誓
(
ちかひ
)
に
終
(
をは
)
つて、
詳密
(
つまびらか
)
なる
事
(
こと
)
は、
明日
(
めうにち
)
、
其
(
その
)
秘密
(
ひみつ
)
の
潜
(
ひそ
)
められたる
塲所
(
ばしよ
)
に
於
(
おい
)
て、
實物
(
じつぶつ
)
に
就
(
つい
)
て、
明白
(
めいはく
)
に
示
(
しめ
)
さるゝとの
事
(
こと
)
、
此
(
この
)
夜
(
よ
)
は
其儘
(
そのまゝ
)
寢床
(
ねどこ
)
に
横
(
よこたは
)
つたが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
日光
(
につくわう
)
は
柔
(
やはら
)
かに
導
(
みちび
)
かれ、
流
(
なが
)
れた。その
光
(
ひかり
)
が
漸
(
やうや
)
く
蒲團
(
ふとん
)
の
端
(
はし
)
だけに
觸
(
ふ
)
れるのを
見
(
み
)
ると、
私
(
わたし
)
は
跼
(
かゞ
)
んでその
寢床
(
ねどこ
)
を
日光
(
につくわう
)
の
眞中
(
まなか
)
に
置
(
お
)
くやうに
引
(
ひ
)
いた。それだけの
運動
(
うんどう
)
で、
私
(
わたし
)
の
息
(
いき
)
ははづみ、
頬
(
ほゝ
)
に
血
(
ち
)
がのぼつた。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
青い小鳥よ、
樫
(
かし
)
の木づくり、わしの
寢床
(
ねどこ
)
が見馴れたら
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
わたしは
寢床
(
ねどこ
)
の上ではつきりと目ざめた
風は草木にささやいた:01 風は草木にささやいた
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
人
(
ひと
)
の
知
(
し
)
らない
行
(
ぎやう
)
をします——
其
(
そ
)
の
晝
(
ひる
)
の
寢床
(
ねどこ
)
から
當番
(
たうばん
)
の
女
(
をんな
)
を
一人
(
ひとり
)
、
小脇
(
こわき
)
に
抱
(
かゝ
)
へたまゝ、
廣室
(
ひろま
)
に
駈込
(
かけこ
)
んで
來
(
き
)
たのですが、
皆
(
みんな
)
來
(
こ
)
い! と
呼立
(
よびた
)
てます。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
その
)
支度
(
したく
)
は
朝湯
(
あさゆ
)
にみがき
上
(
あ
)
げてと
霜
(
しも
)
氷
(
こほ
)
る
曉
(
あかつき
)
、あたゝかき
寢床
(
ねどこ
)
の
中
(
うち
)
より
御新造
(
ごしんぞ
)
灰吹
(
はいふ
)
きをたゝきて、これ/\と、
此詞
(
これ
)
が
目覺
(
めざま
)
しの
時計
(
とけい
)
より
胸
(
むね
)
にひゞきて
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
その夜、私の
寢床
(
ねどこ
)
には何の
憂
(
うれひ
)
もなく、獨りぽつちの部屋にも何の恐怖もなかつた。疲れと滿足とで私はぐつすり眠つてしまひ、眼が醒めた時は全く明るくなつてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
ヂュリエット
前
(
まへ
)
の
場
(
ば
)
の
儘
(
まゝ
)
に
寢床
(
ねどこ
)
に
倒
(
たふ
)
れ
臥
(
ふ
)
してゐる。
床
(
とこ
)
には
帳
(
とばり
)
がかけてある。
乳母
(
うば
)
出る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
考へ居たりしが
大概
(
おほよそ
)
丑刻
(
やつ
)
時分
(
じぶん
)
とも思ふ頃
密
(
そつ
)
と起上り
寢床
(
ねどこ
)
にて
甲懸
(
かふがけ
)
脚絆
(
きやはん
)
迄も
穿
(
はき
)
率
(
いざ
)
と云へば
逃出
(
にげだ
)
すばかりの支度をなし夫より後藤が
寢
(
ね
)
たる
側
(
そば
)
に
指
(
さし
)
より宵の
酒宴
(
さかもり
)
の時見て置きたる胴卷の金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
翌朝
(
よくあさ
)
、
私
(
わたくし
)
はまだ
大佐
(
たいさ
)
の
外出
(
ぐわいしゆつ
)
前
(
まへ
)
だらうと
思
(
おも
)
つて、
寢床
(
ねどこ
)
を
離
(
はな
)
れたのは
六時
(
ろくじ
)
頃
(
ごろ
)
であつたが、
矢張
(
やはり
)
大佐等
(
たいさら
)
は、
今少
(
いますこ
)
し
前
(
まへ
)
に
家
(
いへ
)
を
出
(
で
)
たといふ
後
(
のち
)
、また
※
(
ぬ
)
かつたりと、
少年
(
せうねん
)
と
二人
(
ふたり
)
で、
二階
(
にかい
)
の
窓
(
まど
)
に
倚
(
よ
)
つて
眺
(
なが
)
めると
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
あかんぼはすやすやと
寢床
(
ねどこ
)
の上
風は草木にささやいた:01 風は草木にささやいた
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
兒
(
ちご
)
を
靜
(
しづ
)
かに
寢床
(
ねどこ
)
に
移
(
うつ
)
して
女子
(
をなご
)
はやをら
立上
(
たちあが
)
りぬ、
眼
(
まな
)
ざし
定
(
さだ
)
まりて
口元
(
くちもと
)
かたく
結
(
むす
)
びたるまゝ、
疊
(
たゝみ
)
の
破
(
やぶ
)
れに
足
(
あし
)
を
取
(
と
)
られず
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
學士
(
がくし
)
は
昨夜
(
さくや
)
、
礫川
(
こいしかは
)
なる
其
(
その
)
邸
(
やしき
)
で、
確
(
たしか
)
に
寢床
(
ねどこ
)
に
入
(
はひ
)
つたことを
知
(
し
)
つて、あとは
恰
(
あたか
)
も
夢
(
ゆめ
)
のやう。
今
(
いま
)
を
現
(
うつゝ
)
とも
覺
(
おぼ
)
えず。
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
燃え殘りの炭が
鈍
(
にぶ
)
い赤色になると、
紐
(
ひも
)
や結び目をひつぱつて、手ばやく着物を脱ぎ、寒さと闇とからの避難所を私の
寢床
(
ねどこ
)
の中に求めるのだつた。この寢床にはいつもお人形をつれて行つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
その
頃
(
ころ
)
階下
(
した
)
に
居
(
ゐ
)
た
學生
(
がくせい
)
さんが、みし/\と
二階
(
にかい
)
へ
來
(
く
)
ると、
寢床
(
ねどこ
)
だつた
私
(
わたし
)
の
枕
(
まくら
)
もとで
大息
(
おほいき
)
をついて
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ト
其
(
そ
)
の
氣
(
き
)
で、
頬杖
(
ほゝづゑ
)
をつく
民也
(
たみや
)
に
取
(
と
)
つては、
寢床
(
ねどこ
)
から
見
(
み
)
る
其
(
そ
)
の
板
(
いた
)
の
間
(
ま
)
は、
遙々
(
はる/″\
)
としたものであつた。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
閨
(
ねや
)
、いや、
寢床
(
ねどこ
)
の
友
(
とも
)
の、——
源語
(
げんご
)
でも、
勢語
(
せいご
)
でもない、
道中膝栗毛
(
だうちうひざくりげ
)
を
枕
(
まくら
)
に
伏
(
ふ
)
せて、どたりとなつて、もう
鳴
(
な
)
きさうなものだと
思
(
おも
)
ふのに、どこかの
樹
(
き
)
の
茂
(
しげ
)
りへ
顯
(
あら
)
はれない
時
(
とき
)
は、
出來
(
でき
)
るものなら
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「あれ! お
聞
(
き
)
き、」と
涙聲
(
なみだごゑ
)
で、
枕
(
まくら
)
も
上
(
あが
)
らぬ
寢床
(
ねどこ
)
の
上
(
うへ
)
の
露草
(
つゆくさ
)
の、がツくりとして
仰向
(
あをむ
)
けの
淋
(
さびし
)
い
素顏
(
すがほ
)
に
紅
(
べに
)
を
含
(
ふく
)
んだ、
白
(
しろ
)
い
頬
(
ほゝ
)
に、
蒼
(
あを
)
みのさした、うつくしい、
妹
(
いもうと
)
の、ばさ/\した
天神髷
(
てんじんまげ
)
の
崩
(
くづ
)
れたのに
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
其
(
そ
)
の
情
(
なさけ
)
で、
饑
(
う
)
ゑず、
凍
(
こゞ
)
えず、
然
(
しか
)
も
安心
(
あんしん
)
して
寢床
(
ねどこ
)
に
入
(
はひ
)
ることが
出來
(
でき
)
た。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
熱
(
ねつ
)
のある
身體
(
からだ
)
はもんどりを
打
(
う
)
つて、
元
(
もと
)
のまゝ
寢床
(
ねどこ
)
の
上
(
うへ
)
にドツと
跳
(
をど
)
るのが
身
(
み
)
を
空
(
くう
)
に
擲
(
なげう
)
つやうで、
心着
(
こゝろづ
)
くと
地震
(
ぢしん
)
かと
思
(
おも
)
つたが、
冷
(
つめた
)
い
汗
(
あせ
)
は
瀧
(
たき
)
のやうに
流
(
なが
)
れて、やがて
枕
(
まくら
)
について
綿
(
わた
)
のやうになつて
我
(
われ
)
に
返
(
かへ
)
つた。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
寢床
(
ねどこ
)
の
上
(
うへ
)
に
坐
(
すわ
)
つた
膝
(
ひざ
)
に
掻卷
(
かいまき
)
を
懸
(
か
)
けて
居
(
ゐ
)
る。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
寢
部首:⼧
14画
床
常用漢字
中学
部首:⼴
7画
“寢”で始まる語句
寢
寢臺
寢衣
寢覺
寢室
寢顏
寢所
寢言
寢息
寢込