“嘸々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さぞ/\55.6%
さぞさぞ44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見廻みまはつひはなしに身がいり大分だいぶんふけたり嘸々さぞ/\草臥くたびれしならん今夜は寛々ゆる/\と休むがよしと漸々盃盞さかづきをさめ女どもに云付て寢床ねどこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「……令妹御重病の趣き嘸々さぞ/\御憂慮のことと察します。折角帰られた君の心持もほゞ解することが出来ます。御病人の為めにはせめて出来るだけの事をして上げ給へ……」
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
平生へいぜいの学問浅薄せんぱくにして、至誠天地を感格する事出来申さず、非常のここに立至り申し候。嘸々さぞさぞ愁傷しゅうしょうも遊ばさるべく拝察つかまつり候。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
『お父様もよく何人も女を…………。嘸々さぞさぞ私のお母様が墓の中で泣いて居る事で御座りませうよ。それに、新聞に攻撃せられても平気でよく市役所に出られますね』