“蕭殺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうさつ95.0%
しょうざつ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その墓地の蕭殺しょうさつたる眺めが、そんなにもするどく彼の心を撃ったのは、かれらが「罪人であった」という理由からであるかもしれない。
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
天狗の宮にはまつる者がなく窩人の住家すみかには住む者がなく、従来いままで賑やかであっただけにこうなった今はかえって寂しく蕭殺しょうさつの気さえ漂うのであった。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
東北地方は既に厳霜凄風げんそうせいふうたれて、ただ見る万山ばんざんの紅葉はさながらに錦繍きんしゅうつらぬるが如く、到処秋景惨憺いたるところしゅうけいさんたんとして、蕭殺しょうざつの気が四隣あたりちているこうであった、ことにこの地は東北に師団を置きて以来
雪の透く袖 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)