“秋蚕”のいろいろな読み方と例文
旧字:秋蠶
読み方割合
あきご57.1%
しうさん28.6%
しうこ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁度、秋蚕あきごの時分だし、畑の仕事もある。そこで、一文にもならないのならば、彼等は棄権する。二里も三里もを往って帰れば半日はつぶしてしまうからだ。
選挙漫談 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
今次の応召家族の間には、はき立てた秋蚕しうさんを棄てた家もあつた。秋の穫入とりいれを老母と、産後の病妻とに託さねばならなかつた人もあつた。
吉田屋は其一つ、兎角とかく商売も休み勝ち、客間で秋蚕しうこ飼ふ程の時世と変りはてた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)