“かめいど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
亀戸61.4%
亀井戸38.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時節柄で亀戸かめいどの藤の噂が出た。藤の花から藤娘の話をよび出して、それから大津絵の話に転じて、更に鷹匠たかじょうのはなしに移る。
半七捕物帳:15 鷹のゆくえ (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
たとえば藤の花と牡丹ぼたんのごときはほとんど同時に咲きます。東京の電車の中の広告を見ましても亀戸かめいどの藤の案内と四ッ目の牡丹の案内とは同時に出ます。
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
お母様は、「それで思い出しました。亀井戸かめいどの葛餅屋は暖簾のれんに川崎屋と染めてありました。柔いからお祖母ばあ様も召上れ。」
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
そう考えて来ると、第一この男がまるうち仲通なかどおりを歩いていて、しかもそこで亀井戸かめいどへの道を聞くということが少し解しにくいことに思われて来る。
蒸発皿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)