“水場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずば50.0%
みづば50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四谷と赤坂両区の高地に挟まれたこの谷底の貧民窟は、堀割と肥料船こえぶね製造場せいぞうばとを背景にする水場みずばの貧家に対照して、坂と崖と樹木とを背景にする山の手の貧家の景色を代表するものであろう。
滿潮まんてうときは、さつとしてくるなみがしらに、虎斑とらふ海月くらげつて、あしのうへおよいだほどの水場みづばだつたが、三年さんねんあまり一度いちどもよしきりをいたこと……無論むろんこともない。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)