“練薬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねりぐすり75.0%
ねりやく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ポチとそこに何かできている。“蚊触かぶれ”という病名があった。医師たちはこの発見をすぐそれに附してかぶれの練薬ねりぐすりを塗布して容体の変化をみていた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いきなり練薬ねりぐすりなどつけたって駄目だぞ。先に、酒か焼酎しょうちゅうで傷口を洗っておかなくっちゃ」
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
漢法医にばかりかかって練薬ねりやくだの、振りだしだのを飲ませ、外きずには貝殻へ入れた膏薬こうやくをつけさせていたから——洋科の医者といえばハイカラなものと思っていたあたしは
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)