練薬ねりぐすり)” の例文
ポチとそこに何かできている。“蚊触かぶれ”という病名があった。医師たちはこの発見をすぐそれに附してかぶれの練薬ねりぐすりを塗布して容体の変化をみていた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いきなり練薬ねりぐすりなどつけたって駄目だぞ。先に、酒か焼酎しょうちゅうで傷口を洗っておかなくっちゃ」
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吸出しこうともいうべき物か。まっ黒な練薬ねりぐすり貼布てんぷ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)