“梅渓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばいけい60.0%
うめたに20.0%
うめだに20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
画家の田崎梅渓ばいけいと妻女のお菊は、奥で——といっても、六畳一間、やぶれ障子と、屑屋も逃げるような雑器のほか、何物もない。——暗然と、顔を見あわせて
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おもてを上げてこの切ッ先をよッくみはっておれ! これでもなお梅渓うめたに家から預かったお品と申し張るかッ——ウウム!」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
下向して在府中であった年頭の勅使、広幡ひろはた梅渓うめだにの二きょうが帰った後は、饗応きょうおうの混雑やおびただしい供人ともびとも去って、江戸城がにわかに広くなったような気がしました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)