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凍傷
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とうしょう
ふりがな文庫
“
凍傷
(
とうしょう
)” の例文
お杉はゴクリと
固唾
(
かたず
)
を呑んで、三白眼を大きく見開きます。肩に肉の付いた、手は
凍傷
(
とうしょう
)
の
痕
(
あと
)
のある、なりふり構わぬ姿です。
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
遂に望みを達し得ざるのみならず、舎弟は
四肢
(
しし
)
凍傷
(
とうしょう
)
に
罹
(
かか
)
り、
爪
(
つめ
)
皆
(
みな
)
剥落
(
はくらく
)
して久しくこれに悩み、
後
(
の
)
ち大学の通学に、車に
頼
(
よ
)
りたるほどなりしという。
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
国境
(
くにざかい
)
を越える難路のなやみは、とても想像のほかだった。親鸞の手も、弟子たちの手も、
凍傷
(
とうしょう
)
で赤くただれていた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この夜、同じような機会に又同じ方法で、ひろ子を寒風に
曝
(
さら
)
したのです。雪の上におく事も考えないではありませんでしたが、もし
凍傷
(
とうしょう
)
でも出来ると証拠が残ると思ってこれはやめました。
途上の犯人
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
夜を徹して予が
病躯
(
びょうく
)
を
暖
(
あた
)
ためつつある真最中なりしなり、さて予は我に還るや、
俄
(
にわ
)
かにまた呼吸の
逼迫
(
ひっぱく
)
、
凍傷
(
とうしょう
)
の
難
(
なや
)
み、眼球の
激痛
(
げきつう
)
等を覚えたり、
勿論
(
もちろん
)
いまだ
眼
(
まなこ
)
を開くこと
能
(
あた
)
わざるのみならず
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
“凍傷”の解説
凍傷(とうしょう)は、低温が原因で生じる皮膚や皮下組織の傷害である。極度の低温はもちろん、0℃を少々下回る程度の温度でも長時間さらされると生じ、痛みを伴う。瘃(ちょく)は凍傷の意味である。
(出典:Wikipedia)
凍
常用漢字
中学
部首:⼎
10画
傷
常用漢字
小6
部首:⼈
13画
“凍”で始まる語句
凍
凍死
凍土
凍雲
凍上
凍雪
凍結
凍蝶
凍豆腐
凍原