凍傷とうしょう)” の例文
お杉はゴクリと固唾かたずを呑んで、三白眼を大きく見開きます。肩に肉の付いた、手は凍傷とうしょうあとのある、なりふり構わぬ姿です。
遂に望みを達し得ざるのみならず、舎弟は四肢しし凍傷とうしょうかかり、つめみな剥落はくらくして久しくこれに悩み、ち大学の通学に、車にりたるほどなりしという。
国境くにざかいを越える難路のなやみは、とても想像のほかだった。親鸞の手も、弟子たちの手も、凍傷とうしょうで赤くただれていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この夜、同じような機会に又同じ方法で、ひろ子を寒風にさらしたのです。雪の上におく事も考えないではありませんでしたが、もし凍傷とうしょうでも出来ると証拠が残ると思ってこれはやめました。
途上の犯人 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
夜を徹して予が病躯びょうくあたためつつある真最中なりしなり、さて予は我に還るや、にわかにまた呼吸の逼迫ひっぱく凍傷とうしょうなやみ、眼球の激痛げきつう等を覚えたり、勿論もちろんいまだまなこを開くことあたわざるのみならず