“陸使”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おかつかい50.0%
おかづか50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉之丞は陸使おかつかいに金箱を担がせ、みなに送られて船から降りると、道路をひとつへだてた船着場の正面の客舎に宿をとった。マニラは親子二代にわたる旧縁きゅうえんの地で、旅亭のあるじとは知友の仲である。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
さっそく竿入れをして、播種にかかったが、名子の若いやつや、舟子の陸使おかづかいどもが、せっかく無人の島へ来ながら、上から追い使われるのは面白くない。地頭じとう島主しまぬしもいらぬ。
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)