たつ)” の例文
たゞ平岡と事を決する前は、麺麭パンために働らく事をうけがはぬ心を持つてゐたから、あによめ贈物おくりものが、此際このさい糧食としてことに彼にはたつとかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
くらなかから大事だいじさうにしてたと所作しよさくはへてかんがへると、自分じぶんつてゐたときよりはたしかに十ばい以上いじやうたつといしなやうながめられただけであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かれ自分じぶん學校生活がくかうせいくわつをしてゐるにもかゝはらず、あに日曜にちえうが、如何いかあににとつてたつといかを會得ゑとく出來できなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)