“発程”のいろいろな読み方と例文
旧字:發程
読み方割合
たつ40.0%
20.0%
たっ20.0%
はってい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「実はもうちっとがあると、お前さんが望みとあれば、今夜にもまた昨夜ゆうべの家へ出向いて行って、陽気に一つ話をするんだがね、もう東京へ発程たつんだからそうしてはいられない。」
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この趣を心得て、もの優しい宿の主人も、あらためて挨拶に来たので、大勢送出す中を、学士の近江屋を発程ったのは、同じの、実は、八時頃であった。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(ですがね、貴下あなた、無理にも発程たってお帰り遊ばそうとするのは——それはお考えものなんですよ。……ああ、綾さんが見えました。)
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一進一退、これ進んで目的の岸に達するときには、かれ退いてその発程はっていの岸に帰らざるべからず。笑うに堪えたり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)