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たつ
(雷と夕立はをんさいのからくり也)雲は
地中の
温気より
生ずる物ゆゑに其
起る
形は
湯気のごとし、水を
沸て
湯気の
起と同じ事也。
宛も狂人が其狂気の発したるとき、
将に暴れんとして
起が如く、怒れる
眼に朱を
濺ぎ口角に泡を吹きて立上り
かたまって
漸くの思いをして帰ったとの事だが、こればかりは、
老爺が窓のところへ
起て行って、
受取った
白衣と
納経とを、
眼の
当り見たのだから確実の
談だといって、私にはなしたのである。