“だて”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ダテ
語句割合
伊達66.5%
13.3%
12.8%
5.4%
0.5%
0.5%
0.5%
達手0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
深窓しんそうな育ちでも、どこか女伊達だてめいた気風をもって、おそろしく仁義礼智の教えを守って——姿の薄化粧のように、魂も洗おうとした。
岸の、弓形の、その椰子の並木路を、二頭だての馬車や、一頭立の潚洒しょうしゃな軽い馬車が、しっきりなしに通っている。めずらしい自動車も通る。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
役者はそちひとりじゃが、うしろだてにはこの兄がおる。京弥もついておる。それからここにお在での風変りなおじい様も控えておられる。
それは見覚えのある銀座裏の袋小路ふくろこうじ相違そういなかった。彼の立っているのは、カフェ・ドラゴンとおほりとの間にある日本だての二階家の屋根だった。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
お才は煙管きせるポンとたゝいて、フヽンと冷笑わらひつ「皆ンな大洞さんの賄賂わいろだアネ——あれでも、まア、大事なお客様だ、日本一の松島さんてなこと言つで、おだててお置きよ、馬鹿馬鹿しい」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
大牟田家の親戚に当る、しかも大成金のわしといううしろだてがあれば、彼の野望も満更ら夢とばかりは云えないのだ。
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
下谷一番だてしゃでござる。二両で帯買うて
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
達手だてで自由でい、と私はそばで思いました。いかにも文明国の、そして自由な新時代の女性としての公平なポーズ(姿態したい)だと思いました。
女性の不平とよろこび (新字新仮名) / 岡本かの子(著)