“百萬遍”の読み方と例文
新字:百万遍
読み方割合
ひやくまんべん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何処どこか近くの家で百萬遍ひやくまんべん念仏ねんぶつとなへ始める声が、ふと物哀ものあはれに耳についた。蘿月らげつたつた一人で所在しよざいがない。退屈たいくつでもある。薄淋うすさびしい心持こゝろもちもする。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
陰気いんき百萬遍ひやくまんべんの声がかへつてはつきりきこえるばかり。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)