“しょうおく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小屋60.0%
廂屋20.0%
牆屋20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火の国筑紫つくしの女王白蓮びゃくれんと、誇らかな名をよばれ、いまは、府下中野の町の、細い小路のかたわらに、低い垣根と、粗雑な建具とをもった小屋しょうおくに暮している燁子あきこさんのへやは、日差しは晴やかなうちだが
柳原燁子(白蓮) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
彼はふと一峰の中腹に、人工の色ある廂屋しょうおくを見たので、徒歩絶壁をじ藤葛にすがって登って行った。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
治者恭敬にして信なるが故に、民その力を尽くしたからである。その邑に入れば民家の牆屋しょうおくは完備し樹木は繁茂はんもしている。治者忠信にして寛なるが故に、民その営をゆるがせにしないからである。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)