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小屋
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こや
ふりがな文庫
“
小屋
(
こや
)” の例文
塗
(
ぬ
)
りたての
壁
(
かべ
)
は
狹苦
(
せまくる
)
しい
小屋
(
こや
)
の
内側
(
うちがは
)
を
濕
(
しめ
)
つぽく
且
(
かつ
)
闇
(
くら
)
くした。
壁
(
かべ
)
の
土
(
つち
)
の
段々
(
だん/\
)
に
乾
(
かわ
)
くのが
待遠
(
まちどほ
)
で
卯平
(
うへい
)
は
毎日
(
まいにち
)
床
(
ゆか
)
の
上
(
うへ
)
の
筵
(
むしろ
)
に
坐
(
すわ
)
つて
火
(
ひ
)
を
焚
(
たい
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
すると、そこに
魔法
(
まほう
)
をかけられた小さな
小屋
(
こや
)
がたっていました。家のなかには、だれもいませんでした。そこで、みんなはいいました。
十二人兄弟
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
星
(
ほし
)
は、
黒
(
くろ
)
い
海
(
うみ
)
や、
寒
(
さむ
)
さのためにふるえている
森
(
もり
)
や、
窓
(
まど
)
が
閉
(
し
)
まって、
人
(
ひと
)
の
住
(
す
)
んでいない
小屋
(
こや
)
などを
見下
(
みお
)
ろしながら、うなずきました。
雪の上の舞踏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
頼光
(
らいこう
)
はそれを
聞
(
き
)
いてやっと
安心
(
あんしん
)
しました。そしてしばらく
小屋
(
こや
)
の中に
入
(
はい
)
って足の
疲
(
つか
)
れをやすめました。その
時
(
とき
)
三
人
(
にん
)
のおじいさんは
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
町の人たちは、あの
馬鹿
(
ばか
)
甚兵衛がたいそうな
看板
(
かんばん
)
をだしたが、どんなことをするのかしらと、
面白半分
(
おもしろはんぶん
)
に
小屋
(
こや
)
へはいってみました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
▼ もっと見る
颶風
(
はやて
)
の
過
(
す
)
ぎる
警告
(
けいこく
)
のために、
一人
(
いちにん
)
駈
(
か
)
けまはつた
警官
(
けいくわん
)
も、
外套
(
ぐわいたう
)
なしに
骨
(
ほね
)
までぐしよ
濡
(
ぬ
)
れに
濡
(
ぬ
)
れ
通
(
とほ
)
つて——
夜警
(
やけい
)
の
小屋
(
こや
)
で、
餘
(
あま
)
りの
事
(
こと
)
に
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
汽車が小さな
小屋
(
こや
)
の前を通って、その前にしょんぼりひとりの
子供
(
こども
)
が立ってこっちを見ているときなどは思わず、ほう、と
叫
(
さけ
)
びました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
私
(
わたくし
)
が
自身
(
じしん
)
で
持参
(
じさん
)
したのはただ
母
(
はは
)
の
形見
(
かたみ
)
の
守刀
(
まもりがたな
)
だけで、いざ
出発
(
しゅっぱつ
)
と
決
(
きま
)
った
瞬間
(
しゅんかん
)
に、
今
(
いま
)
まで
住
(
す
)
んで
居
(
い
)
た
小屋
(
こや
)
も、
器具類
(
きぐるい
)
もすうっと
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せ
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
この
小屋
(
こや
)
は清潔で雨風を防いで呉れますし、家具も十分で便利でございます。此處にある何も
彼
(
か
)
も、私を落膽させずに感謝させました。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
もちろんこの
小屋
(
こや
)
は
燒
(
や
)
けたり
壞
(
こわ
)
れたりして、
今日
(
こんにち
)
まったく
殘
(
のこ
)
つてをりませんが、その
土臺
(
どだい
)
の
杙
(
くひ
)
だけが
水
(
みづ
)
の
中
(
なか
)
に
遺
(
のこ
)
つてゐるのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
さて我山中に入り
場所
(
ばしよ
)
よきを
見立
(
みたて
)
、木の
枝
(
えだ
)
藤蔓
(
ふぢつる
)
を以て
仮
(
かり
)
に
小屋
(
こや
)
を作りこれを
居所
(
ゐどころ
)
となし、おの/\犬を
牽
(
ひき
)
四方に
別
(
わかれ
)
て熊を
窺
(
うかゞ
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
鳥屋
(
とや
)
は
小鳥
(
ことり
)
を
捕
(
と
)
るために
造
(
つく
)
つてある
小屋
(
こや
)
のことです。
何方
(
どつち
)
を
向
(
む
)
いても
山
(
やま
)
ばかりのやうなところに、その
小屋
(
こや
)
が
建
(
た
)
てゝあります。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
秀吉
(
ひでよし
)
さまは、
合戦
(
かっせん
)
のまッただ中、
町人
(
ちょうにん
)
のくせに、
祭
(
まつり
)
などとはもってのほか、さッ、店や
小屋
(
こや
)
はドシドシとたたんでしまえ!」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこで
彼
(
かれ
)
は
小屋
(
こや
)
の
前
(
まえ
)
に
坐
(
すわ
)
りましたが、
見
(
み
)
ると、
戸
(
と
)
の
蝶番
(
ちょうつがい
)
が
一
(
ひと
)
つなくなっていて、そのために
戸
(
と
)
がきっちり
閉
(
しま
)
っていません。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
わたしたちはあるテント
張
(
は
)
り
小屋
(
こや
)
で、たき火の上に鉄びんがかかっている所を通り
過
(
す
)
ぎると、
曲馬団
(
きょくばだん
)
でマチアの友だちであったボブを見つけた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
それで
小屋
(
こや
)
の
中
(
なか
)
は、空気が
通
(
かよ
)
はなくつて、
烟草
(
たばこ
)
が
烟
(
けむ
)
つて、頭痛がして、——よく、みんな、
彼
(
あれ
)
で我慢が
出来
(
でき
)
るものだ
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ハヽー少し
逆上
(
ぎやくじやう
)
して
居
(
ゐ
)
るやうぢやから、カルメロを一
分
(
ぶ
)
三
厘
(
りん
)
にヤーラツパを五
分
(
ふん
)
調合
(
てうがふ
)
して
遣
(
つかは
)
すから、
小屋
(
こや
)
へ
帰
(
かへ
)
つて一
日
(
にち
)
に三
囘
(
くわい
)
の
割合
(
わりあひ
)
で
服薬
(
ふくやく
)
いたすがよい。
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「だれだじゃねえや、てえへんなことがおっ
始
(
ぱじ
)
まったんだ。
子丑寅
(
ねうしとら
)
もなんにもあったもんじゃねえ。あしたッから、うちの
小屋
(
こや
)
は
開
(
あ
)
かねえかも
知
(
し
)
れねえぜ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
それは、ちかくのよせ(
落語
(
らくご
)
や
講談
(
こうだん
)
などのかかる
小屋
(
こや
)
)のたいこの
音
(
おと
)
で、かえりの
人
(
ひと
)
がぞろぞろでてきたので、
朝吹
(
あさぶき
)
はもうどうすることもできませんでした。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
私
(
わたし
)
の
大事
(
だいじ
)
の
方
(
かた
)
は、
假
(
か
)
り
小屋
(
こや
)
を
作
(
つく
)
つていらつしやる。がどうも、
葺
(
ふ
)
き
草
(
くさ
)
がないので、
困
(
こま
)
つてゐられるようだ。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
狂人のように、消火に努めながらも、新之助の頭には、
小屋
(
こや
)
の
裏方
(
うらかた
)
の顔が、次々に、浮かんで消えた。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
カラスのことも、
燃
(
も
)
えている
小屋
(
こや
)
のことも、
動物
(
どうぶつ
)
たちのことも、なにもかも忘れてしまったのでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
須原峠を
越
(
こ
)
え
湯
(
ゆ
)
の
小屋
(
こや
)
に
至
(
いた
)
り泊す、
温泉塲
(
をんせんば
)
一ヶ所あり、其宿の主人は夫婦共に
偶
(
たま/\
)
他業
(
たぎやう
)
して
在
(
あ
)
らず、唯浴客数人あるのみ、浴客一行の為めに
米
(
こめ
)
を
炊
(
かし
)
ぎ
汁
(
しる
)
を
煮
(
に
)
且つ寝衣をも
貸与
(
たいよ
)
す
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
その頃どこかの
気紛
(
きまぐ
)
れの外国人がジオラマの
古物
(
ふるもの
)
を横浜に持って来たのを椿岳は早速買込んで、唯我教信と相談して伝法院の庭続きの茶畑を
拓
(
ひら
)
き、西洋型の船に
擬
(
なぞら
)
えた大きな
小屋
(
こや
)
を建て
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
一三 この老人は数十年の間山の中に
独
(
ひと
)
りにて住みし人なり。よき
家柄
(
いえがら
)
なれど、若きころ財産を傾け失いてより、世の中に思いを
絶
(
た
)
ち、峠の上に
小屋
(
こや
)
を掛け、
甘酒
(
あまざけ
)
を
往来
(
おうらい
)
の人に売りて活計とす。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
門口には巡査か門番かの
小屋
(
こや
)
があって、あかりがついて居る。然し誰
咎
(
とが
)
むる者も無いので、
突々
(
つつ
)
と入って、本堂の
縁
(
えん
)
に上った。大分西に傾いた月の光は地を
這
(
は
)
うて、本堂の縁は
闇
(
くら
)
い
蔭
(
かげ
)
になって居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
彼らは自らこれを
小屋
(
こや
)
と称しております。
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
己を
舎
(
やど
)
してくれたのはあの
小屋
(
こや
)
だ。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
小屋
(
こや
)
に一ぱいになつた見物から
南洋館
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
小屋
(
こや
)
から
出
(
で
)
てくる
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
船頭
(
せんどう
)
は
闇
(
くら
)
い
小屋
(
こや
)
の
戸
(
と
)
をがらつと
開
(
あ
)
けて
又
(
また
)
がらつと
閉
(
と
)
ぢた。おつぎは
暫
(
しばら
)
く
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
てそれからそく/\と
船
(
ふね
)
を
繋
(
つな
)
いだあたりへ
下
(
お
)
りた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
このかんばしいにおいは、
小屋
(
こや
)
の
窓
(
まど
)
から
外
(
そと
)
へながれでたのです。
島
(
しま
)
にすんでいたきつねは、このにおいをかいで、たまらなくなりました。
雪の上の舞踏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
タネリが
指
(
ゆび
)
をくわいてはだしで
小屋
(
こや
)
を出たときタネリのおっかさんは前の草はらで
乾
(
かわ
)
かした
鮭
(
さけ
)
の
皮
(
かわ
)
を
継
(
つ
)
ぎ合せて
上着
(
うわぎ
)
をこさえていたのです。
サガレンと八月
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それから十年というあいだ、
兄弟
(
きょうだい
)
たちはこの
小屋
(
こや
)
でいっしょにくらしましたが、みんなはそれほど長いとも思いませんでした。
十二人兄弟
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
お正月だのお
盆
(
ぼん
)
だの、またはいろんなお
祭
(
まつ
)
りの
折
(
おり
)
に、町の
賑
(
にぎ
)
やかな広場に
小屋
(
こや
)
がけをして、さまざまの人形を使いました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
山
(
やま
)
には
大
(
おほ
)
きな
檜木
(
ひのき
)
の
林
(
はやし
)
もありますから、その
厚
(
あつ
)
い
檜木
(
ひのき
)
の
皮
(
かは
)
を
板
(
いた
)
のかはりにして、
小屋
(
こや
)
の
屋根
(
やね
)
なぞを
葺
(
ふ
)
くこともありました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
あすこの
壁
(
かべ
)
に
懸
(
か
)
けてある
繪
(
え
)
をご
覽
(
らん
)
なさい。
遺
(
のこ
)
つてゐた
土臺
(
どだい
)
の
杙
(
くひ
)
から
想像
(
そう/″\
)
して
湖上住居
(
こじようじゆうきよ
)
の
小屋
(
こや
)
を
描
(
か
)
いたものであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
先刻
(
さツき
)
小屋
(
こや
)
へ
入
(
はい
)
つて
世話
(
せわ
)
をしましたので、ぬら/\した
馬
(
うま
)
の
鼻息
(
はないき
)
が
体中
(
からだぢゆう
)
へかゝつて
気味
(
きみ
)
が
悪
(
わる
)
うござんす。
丁度
(
ちやうど
)
可
(
よ
)
うございますから
私
(
わたし
)
も
体
(
からだ
)
を
拭
(
ふ
)
きませう
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
すると
間
(
ま
)
もなく、
山姥
(
やまうば
)
はまた
沼
(
ぬま
)
から
上
(
あ
)
がって、どんどん
追
(
お
)
っかけて
来
(
き
)
ました。そして
小屋
(
こや
)
の中に
入
(
はい
)
って
来
(
き
)
て
山姥の話
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
この
小屋
(
こや
)
には、
一人
(
ひとり
)
の
女
(
おんな
)
と、一
匹
(
ぴき
)
の
牡猫
(
おねこ
)
と、一
羽
(
わ
)
の
牝鶏
(
めんどり
)
とが
住
(
す
)
んでいるのでした。
猫
(
ねこ
)
はこの
女御主人
(
おんなごしゅじん
)
から
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
旅行
(
りよこう
)
をした
先
(
さき
)
で、いつも
新
(
あたら
)
しく
小屋
(
こや
)
がけをして、それに
宿
(
やど
)
りました。さうしてかならず、その
小屋
(
こや
)
をほめ
讃
(
たゝ
)
へる
歌
(
うた
)
を
詠
(
よ
)
んで、
宴會
(
えんかい
)
を
開
(
ひら
)
きました。これを、
新室
(
にひむろ
)
の
宴
(
うたげ
)
といひます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
坂の上から見ると、坂は
曲
(
まが
)
つてゐる。
刀
(
かたな
)
の
切先
(
きつさき
)
の様である。幅は無論狭い。右側の二階
建
(
だて
)
が左側の高い
小屋
(
こや
)
の前を半分遮ぎつてゐる。其
後
(
うしろ
)
には又高い
幟
(
のぼり
)
が何本となく立ててある。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私
(
わたくし
)
が
先刻
(
せんこく
)
まで
住
(
す
)
んでいた、あの
白木造
(
しらきづく
)
りの
小屋
(
こや
)
がいつの
間
(
ま
)
にか
移
(
うつ
)
されて
居
(
い
)
たことでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
日暮れて
遂
(
つひ
)
に一歩も
進
(
すす
)
むを得ず、
空
(
むな
)
しく
遥
(
はる
)
かに彼
小屋
(
こや
)
を
望
(
のぞ
)
んで沼岸に
露営
(
ろえい
)
を
取
(
と
)
りたり。
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
まさか鞍馬の竹童が、こんな名刀を持っていようとは夢にも知らなかった蛾次郎、アッといって
床下
(
ゆかした
)
からころげだし、すぐむこうにあった
小屋
(
こや
)
のなかへ、四つンばいにかくれこんだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この鉱山のために炭を焼きて生計とする者、これも笛の
上手
(
じょうず
)
にて、ある日
昼
(
ひる
)
の
間
(
あいだ
)
小屋
(
こや
)
におり、
仰向
(
あおむき
)
に
寝転
(
ねころ
)
びて笛を吹きてありしに、小屋の口なる
垂菰
(
たれごも
)
をかかぐる者あり。驚きて見れば猿の
経立
(
ふったち
)
なり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
私の家——遂に一軒の家を見出したときの——は一軒の
小屋
(
こや
)
である。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
手
(
て
)
ランプも
點
(
つ
)
けぬ
卯平
(
うへい
)
の
狹
(
せま
)
い
小屋
(
こや
)
の
空氣
(
くうき
)
は
黒
(
くろ
)
く
悄然
(
ひつそり
)
として
死
(
し
)
んだ
樣
(
やう
)
である。
勘次
(
かんじ
)
は
拔
(
ぬ
)
き
足
(
あし
)
して
戻
(
もど
)
つては
出來
(
でき
)
るだけ
靜
(
しづか
)
に
戸
(
と
)
を
閉
(
と
)
ぢる。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
おじいさんは、この
山中
(
やまなか
)
にただ
一人
(
ひとり
)
住
(
す
)
んでいる
不思議
(
ふしぎ
)
な
人間
(
にんげん
)
でありました。
弟
(
おとうと
)
は、おじいさんの
小屋
(
こや
)
につれられてまいりました。
白すみれとしいの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから、ばあさんはやせこけた手でヘンゼルをつかまえると、小さい
小屋
(
こや
)
のなかにつれていって、
格子戸
(
こうしど
)
をピシャンとしめてしまいました。
ヘンゼルとグレーテル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
“小屋”の解説
小屋(こや、en: hut ハット、de: Hütte ヒュッテ)とは、小さくて簡単な造りの建物。
(出典:Wikipedia)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“小屋”で始まる語句
小屋掛
小屋組
小屋者
小屋馬車
小屋主
小屋内
小屋前
小屋舗
小屋頭
小屋仲間