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囚
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とりこ
ふりがな文庫
“
囚
(
とりこ
)” の例文
八五郎がそう言って来たのをきっかけに、平次はこの美しい女房の
囚
(
とりこ
)
から解放されて、階下の一と間に案内されました。
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
言
(
い
)
ふまでも
無
(
な
)
く、
其
(
そ
)
の
面影
(
おもかげ
)
、
其
(
そ
)
の
姿
(
すがた
)
は、
古城
(
こじやう
)
の
天守
(
てんしゆ
)
の
囚
(
とりこ
)
と
成
(
な
)
つた、
最惜
(
いとをし
)
い
妻
(
つま
)
を
其
(
そ
)
のまゝ、と
豁然
(
くわつぜん
)
として
悟
(
さと
)
ると
同時
(
どうじ
)
に、
腕
(
うで
)
には
斧
(
をの
)
を
取
(
と
)
る
力
(
ちから
)
が
籠
(
こも
)
つて
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
甘やかしもしてくれたのは何といってもその独逸の貴族だったことも、時々
憶
(
おも
)
い出すものらしかったが、今は彼女もその愛の
囚
(
とりこ
)
に似た生活から
脱
(
のが
)
れ出た
悦
(
よろこ
)
びで一杯であった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「ふぐは食いたし命は惜しし」にわけもなく
囚
(
とりこ
)
になって、それがためにかえって目前の体験実際が物語る安全を信じられないということは不甲斐ないばかりか、非常識でもあり
河豚食わぬ非常識
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
そして歳から歳へ、その課題をくりかえし採り上げては、またしても、情熱の旋風と憂愁との
囚
(
とりこ
)
になるのであった。生涯の最後に到って初めてこの目的を達成することができた。
ベートーヴェンの生涯:02 ベートーヴェンの生涯
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
御存じでしょう、松の丸殿というのは太閤秀吉の
御寵愛
(
ごちょうあい
)
の美人の一人なのです。あの人は、或る城主の妻でありましたが、それが
囚
(
とりこ
)
となって秀吉の御寵愛を受ける身になったのです。
大菩薩峠:35 胆吹の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
彼は全く新しい一団の感情の
囚
(
とりこ
)
となっていた。一種の憤怒を内に感じていたが、だれに対してだか自ら知らなかった。感動したのかまたは屈辱を感じたのか自分にもわからなかった。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
私はもうしかたもない悲しみの
囚
(
とりこ
)
になってしまったのです。
源氏物語:51 宿り木
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
囚
(
とりこ
)
の愛女救ふべく巨多の贖持ち來し
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
八五郎がさう言つて來たのをきつかけに、平次はこの美しい女房の
囚
(
とりこ
)
から解放されて、階下の一と間に案内されました。
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼は一種の幻覚の
囚
(
とりこ
)
になっていた。彼はあたりをながめた。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
囚
常用漢字
中学
部首:⼞
5画
“囚”を含む語句
囚人
囚虜
俘囚
幽囚
囚徒
虜囚
同囚
囚獄
流囚
楚囚
囚人輿
囚人車
破獄囚
男囚
牢囚
囚身
未決囚
禁錮囚
早秋囚居
縦囚論
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