“流囚”の読み方と例文
読み方割合
るしゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆうべは、父皇が泊まった昆陽の宿に、次の夜は、やはり流囚るしゅうの旅の二皇子が、同じ屋根の下にされるなど、旅情、むごたらしいというほかない。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひとり自分の意趣だけでなく、たとえ牢城の長官でも、この流囚るしゅうの身を一時たりと温かに養ってくれたあの人の恩顧を踏みにじッては去れません。いや和子をくしたことは重々に申しわけない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)