流囚るしゅう)” の例文
ゆうべは、父皇が泊まった昆陽の宿に、次の夜は、やはり流囚るしゅうの旅の二皇子が、同じ屋根の下にされるなど、旅情、むごたらしいというほかない。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひとり自分の意趣だけでなく、たとえ牢城の長官でも、この流囚るしゅうの身を一時たりと温かに養ってくれたあの人の恩顧を踏みにじッては去れません。いや和子をくしたことは重々に申しわけない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)