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取籠
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とりこ
ふりがな文庫
“
取籠
(
とりこ
)” の例文
フォウブルグ・サン・ジ※ルマンの
丈
(
たけ
)
の高い屋敷町に
取籠
(
とりこ
)
められたこの庭でたつた一人がどんなに笑ふとしたところで周囲の朝寝を妨げはしない。
雪
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
ば懸たりける
斯
(
かく
)
と
視
(
み
)
るより大膳は
事
(
こと
)
顯
(
あら
)
はれしと思ければ刀引拔勢ひ
猛
(
たけ
)
く
縱横
(
たてよこ
)
十文字に切て廻り切死せんと
働
(
はたら
)
くを大勢にて
取籠
(
とりこ
)
めつゝ
階子
(
はしご
)
を以て
取押
(
とりおさ
)
へ漸く繩を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いうこと信ぜられず、すること皆人の
疑
(
うたがい
)
を増すをいかにせむ。ひしと
取籠
(
とりこ
)
めて庭にも
出
(
いだ
)
さで日を過しぬ。
竜潭譚
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
誰にもあれ、
反
(
そむ
)
く者は、この一戦の終るまで、獄へ下して
取籠
(
とりこ
)
めておくしかない。敢て、今日の合戦に、軍律を
紊
(
みだ
)
す者は誰と誰か。お名乗りなさいっ。
断乎
(
だんこ
)
、処決する
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
現実的の精力を
取籠
(
とりこ
)
められて行く人にありがちな、何となく世間に対しては
臆病
(
おくびょう
)
であり
乍
(
なが
)
ら、自己の好みに対しては
一克
(
いっこく
)
な
癇癖
(
かんぺき
)
のようなものを持っていた。
河明り
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
いふこと信ぜられず、すること
皆
(
みな
)
人の
疑
(
うたがい
)
を増すをいかにせむ。ひしと
取籠
(
とりこ
)
めて庭にも
出
(
いだ
)
さで日を過しぬ。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
呂蒙
(
りょもう
)
などという呉将の名だたる手勢手勢が、
喊
(
とき
)
を作り、
銅鑼
(
どら
)
をたたき、一度に
取籠
(
とりこ
)
めて猛撃して来たため、空陣の袋に入っていた曹仁以下の兵は、度を失い、さわぎ立って
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一同、入乱れて、遮り
留
(
とど
)
むるを、振払い、
掻
(
か
)
い
潜
(
くぐ
)
って、
果
(
はて
)
は
真中
(
まんなか
)
に
取籠
(
とりこ
)
められる。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“取”で始まる語句
取
取出
取縋
取柄
取除
取次
取敢
取交
取做
取付