捕虜とらわれ)” の例文
人生の事意気に感ず! 私はすぐにお引き受け致し、わざと捕虜とらわれの身となってここへ参ったのでござります
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……以前まえかたご老師一行が青母衣あおほろ組の奴ばらに捕虜とらわれの身となられましたのを私計らず窺い知り、驚いて部落へ取って返し、この次第申し上げたその際にも涙一つおこぼしなく
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「感ずべき人達! 愛すべき人達! どうぞ大神のご恩寵おんちょうがその人達に下りますように。——ところで、数馬殿、うけたまわりたいは、何故このような恐ろしい所、岩石ヶ城などと申す所へ、捕虜とらわれの身となられましたかな?」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)