“青母衣”の読み方と例文
読み方割合
あおほろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼らは今朝青母衣あおほろ組の者から、忽然襲撃された時まで、不覚と云おうか迂濶うかつと云おうか、大鼠山の鬼王丸のことを、実は考えに入れていなかったのである。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……以前まえかたご老師一行が青母衣あおほろ組の奴ばらに捕虜とらわれの身となられましたのを私計らず窺い知り、驚いて部落へ取って返し、この次第申し上げたその際にも涙一つおこぼしなく
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、青母衣あおほろを引き纏い、黒馬に乗った四、五十騎の武士が、旅人らしい三人の男女を、引っ捕らえんと騒いでいる。多勢に無勢やがて三人は、馬の前輪まえわに掻き乗せられた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)