“前輪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まえわ90.0%
まへわ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お婆さんはしきりに遠慮をしました。けれどもとうとう紅矢の親切な言葉を断り切れず、鞍の前輪まえわに乗せられて都の方へ連れて行かれました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
首桶の内の物は、夏なのでくさらぬように、前夜、細心なふせぎをほどこし、それは馬の前輪まえわに結いつけて、あじろ笠、法衣ころも姿の馬の背だった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白耳義の自動車は、全速力を出してやつと追着いたと思ふと、獣が餌をつかまへる折のやうに、いきなり運転手台を、相手の尻つ骨に乗り揚げて、車台も前輪まへわも滅茶滅茶に押し潰してしまつた。