“まえわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
前輪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
判官は今は仕方なく、一人落ちのびようとしたところへ、乗りつけてきた一騎があった。馬を並べると、むんずと組みついてきた敵を、判官は鞍の前輪まえわに押しつけた。
と、青母衣あおほろを引き纏い、黒馬に乗った四、五十騎の武士が、旅人らしい三人の男女を、引っ捕らえんと騒いでいる。多勢に無勢やがて三人は、馬の前輪まえわに掻き乗せられた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
山三郎もかねて用意に鉄砲を鞍の前輪まえわに着けて来ましたから、互に鉄砲同士となってぴったり身構をしましたが、此の時に粥河圖書はとてもかなわんと心得たと見え、鉄砲をからりっと投げ出し