“帆綱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほづな94.1%
ロウプ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
クニ子もそういう話にちゃんと相槌あいづちを打って、生れながらの船乗りでない重吉がどうしても帆柱へ登れず、帆綱ほづなの取りかえには
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
もちろんマストには、どこの国の船だかを語る旗もあがっていず、太い帆げたも、たるんだ帆綱ほづなもまるで綿でつつんだように氷柱つららがついている。
大空魔艦 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たいらな地面に慣れない水夫達の上陸行列だ。海の口笛と、白い女の顔だ。しなりのいいマニラ帆綱ロウプのさきに、鉄鋲ナッツを結びつけた喧嘩用武器の大見せ場デスプレイだ。放尿する売春婦プウタと暗い街灯の眼くばせだ。