“鉄鋲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てつびょう71.4%
てっぴょう14.3%
ナッツ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔風の鉄鋲てつびょうを打ち並べた堂々たるひのき造りの南堂家の正門内には、粗末な米松べいまつの貸家がゴチャゴチャと立ち並んでいて
けむりを吐かぬ煙突 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
時に、鉄鋲てっぴょうった鉢兜はちかぶと小具足こぐそくをつけ、背に伝令旗でんれいばたし立てた一、伊那丸のめいをうけて、五陣のあいだをかけめぐりながら
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たいらな地面に慣れない水夫達の上陸行列だ。海の口笛と、白い女の顔だ。しなりのいいマニラ帆綱ロウプのさきに、鉄鋲ナッツを結びつけた喧嘩用武器の大見せ場デスプレイだ。放尿する売春婦プウタと暗い街灯の眼くばせだ。