トップ
>
抵抗
>
ていこう
ふりがな文庫
“
抵抗
(
ていこう
)” の例文
少年
(
しょうねん
)
は
抵抗
(
ていこう
)
することもできなく、またほかを
歩
(
ある
)
いて、どうしようという
考
(
かんが
)
えも
起
(
お
)
こらず、そのまましおしおと
宿
(
やど
)
にもどってきました。
石をのせた車
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
助手格の貝原が平気な顔で見張船の用意に出かけたりする働き振りに
妙
(
みょう
)
な
抵抗
(
ていこう
)
するような気持が出て、不自然なほど快活になった。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
地球
(
ちきゆう
)
はさういふ
性質
(
せいしつ
)
の
薄皮
(
はくひ
)
を
以
(
もつ
)
て
被
(
おほ
)
はれてをり、
深海床
(
しんかいしよう
)
又
(
また
)
は
地下
(
ちか
)
深
(
ふか
)
い
所
(
ところ
)
は、
緩
(
ゆる
)
く
働
(
はたら
)
く
力
(
ちから
)
に
對
(
たい
)
してしぶとく
抵抗
(
ていこう
)
しないので
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
修繕が終わって正九郎が空気ポンプでタイヤの中に空気を送っていたとき、急に空気の
抵抗
(
ていこう
)
がなくなって、ポンプがきかなくなってしまったのだ。
空気ポンプ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
一小私塾のささやかな教育的
抵抗
(
ていこう
)
の記録であり、その精神の解明である、と言ったほうが適当であるのかもしれない。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
▼ もっと見る
ぼくみたいに、弱気な人間には、ひとから
侮辱
(
ぶじょく
)
されて
抵抗
(
ていこう
)
の手段がないと
諦
(
あきら
)
め切る時ほど、悲しい事はありません。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
余りいつまでも打たれている
中
(
うち
)
に
障
(
ささ
)
えることの出来ない
怒
(
いかり
)
が
勃然
(
ぼつぜん
)
として
骨々
(
ほねぼね
)
節々
(
ふしぶし
)
の中から起って来たので、もうこれまでと源三は
抵抗
(
ていこう
)
しようとしかけた時
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
どのような
邪悪
(
じゃあく
)
と難苦にも
抵抗
(
ていこう
)
して、堂々と歩いてゆける自信がお父さんの心の底から
湧
(
わ
)
きあがってきた。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
或は
権力
(
けんりょく
)
と不正に極端な
抵抗
(
ていこう
)
意識をもって
俗習
(
ぞくしゅう
)
を
断乎
(
だんこ
)
拒否せんとする態度もどこかに残っているようだ。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
先生はなんの
抵抗
(
ていこう
)
もせずにこの地方の教育界の将来のために喜んで十字架についたのである、先生は浦和の
町人
(
まちびと
)
がかならずその不正不義を反省するときがくると自信しているのだ。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「おばはん、何すんねん、無茶しな」しかし、
抵抗
(
ていこう
)
する元気もないかのようだった。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
焔
(
ほのほ
)
は
斜
(
なゝめ
)
にさうして
傾
(
かたむ
)
きつゝ、
群集
(
ぐんしふ
)
の
耳
(
みゝ
)
には
疾風
(
しつぷう
)
の
響
(
ひゞき
)
を
奪
(
うば
)
つて
轟々
(
ぐわう/\
)
と
鳴
(
な
)
り
續
(
つづ
)
いた。
吹
(
ふ
)
き
落
(
おと
)
す
疾風
(
しつぷう
)
に
抵抗
(
ていこう
)
して
其
(
そ
)
の
力
(
ちから
)
を
逞
(
たくま
)
しくしようとする
焔
(
ほのほ
)
は
深
(
ふか
)
く
木材
(
もくざい
)
の
心部
(
しんぶ
)
にまで
確乎
(
しつか
)
と
爪
(
つめ
)
を
引
(
ひ
)
つ
掛
(
か
)
けた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
……私がほとんど
夢中
(
むちゅう
)
で彼女の
腕
(
うで
)
をつかまえたのは、そんなこんがらがった気持の中でだった。彼女はちょっと私に
抵抗
(
ていこう
)
しかけたが、とうとうその腕を私の腕のなかに切なそうに任せた。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
苦心
(
くしん
)
に
苦心
(
くしん
)
を
重
(
かさ
)
ねた
結果
(
けつくわ
)
、
六種
(
ろくしゆ
)
の
或
(
ある
)
金屬
(
きんぞく
)
の
合成
(
がうせい
)
は、
現世紀
(
げんせいき
)
に
於
(
お
)
ける
如何
(
いか
)
なる
種類
(
しゆるい
)
の
彈丸
(
だんぐわん
)
又
(
また
)
は
水雷等
(
すいらいとう
)
をもつて
突撃
(
とつげき
)
し
來
(
きた
)
るとも、
充分
(
じゆうぶん
)
之
(
これ
)
に
抵抗
(
ていこう
)
し
得
(
え
)
て
餘
(
あま
)
りありと
信
(
しん
)
じて、
其
(
その
)
新式合成裝甲板
(
しんしきがうせいさうかうばん
)
を
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
抵抗
(
ていこう
)
しないのを承知で
圧迫
(
あっぱく
)
をくわえる。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「今からでも決しておそくはないから、
直
(
ただ
)
ちに
抵抗
(
ていこう
)
をやめて軍旗の
下
(
もと
)
に復帰するようにせよ。そうしたら、今までの罪は許されるのである。」と
諭
(
さと
)
し、また
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
それは
下
(
した
)
の
鐵心
(
てつしん
)
に
至
(
いた
)
るまでは
玄武岩質
(
げんぶがんしつ
)
のものもしくはそれに
鐵分
(
てつぶん
)
が
加
(
くは
)
はつたもので
出來
(
でき
)
てゐて、これは
急速
(
きゆうそく
)
に
働
(
はたら
)
く
力
(
ちから
)
に
對
(
たい
)
して
極
(
きは
)
めてしぶとく
抵抗
(
ていこう
)
する
性質
(
せいしつ
)
を
備
(
そな
)
へてゐるけれども
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
なにしろ、
敵
(
てき
)
はトーチカに
閉
(
と
)
じこもり、
機関銃
(
きかんじゅう
)
を
乱射
(
らんしゃ
)
して、
頑強
(
がんきょう
)
に
抵抗
(
ていこう
)
するのです。ついに、
決死隊
(
けっしたい
)
が
募
(
つの
)
られました。
我先
(
われさき
)
にと
申
(
もう
)
し
出
(
で
)
たので、たちまちの
間
(
あいだ
)
に
定員
(
ていいん
)
に
達
(
たっ
)
したのです。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だが、復一にはまだ何か
焦々
(
いらいら
)
と
抵抗
(
ていこう
)
するものが心底に残っていて、それが彼を二三歩真佐子から自分を歩き遅らせた。復一は真佐子と自分を出来るだけ客観的に眺める積りでいた。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
それで
大地震
(
だいぢしん
)
に
出會
(
であ
)
つて
容易
(
ようい
)
に
幾
(
いく
)
らかの
傾斜
(
けいしや
)
をなしても、それがために
楔
(
くさび
)
が
始
(
はじ
)
めて
利
(
き
)
き
出
(
だ
)
して
來
(
く
)
ることになり、
其位置
(
そのいち
)
に
於
(
おい
)
て
構造物
(
こうぞうぶつ
)
の
一層
(
いつそう
)
傾
(
かたむ
)
かんとするのに
頑強
(
がんきよう
)
に
抵抗
(
ていこう
)
するにあるのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
たとえひそやかなものではあっても、その時代への
抵抗
(
ていこう
)
は決して「非行」ではないはずだ。民族生活の将来に
描
(
えが
)
くその理想と、その実現のための
実践
(
じっせん
)
は、決して「非善」とは言えないはずだ。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
そこはありのほうが
勇敢
(
ゆうかん
)
で、
友
(
とも
)
の
屍
(
かばね
)
の
上
(
うえ
)
を
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
えて、
目的
(
もくてき
)
に
向
(
む
)
かって
前進
(
ぜんしん
)
をつづけるというふうで、この
無抵抗
(
むていこう
)
の
抵抗
(
ていこう
)
には、こちらが、かえって
根負
(
こんま
)
けをしてしまったよ。そのとき、
感
(
かん
)
じたんだ。
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
抵
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
抗
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
“抵抗”で始まる語句
抵抗力
抵抗面