“さから”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
71.1%
21.1%
3.5%
2.6%
抵抗0.9%
0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は一度だけさからわれたことがあった。それはもう彼の末期に近い頃で、私の父が死病に罹って病勢がよほど進んでいる時のことだった。
私が隱さうと思つてゐるものを表に出さうとさからふ私の顏の筋肉のふるへを抑制しようと心配して、どんな風にしたものか判らない。
六月十六日に勝久が馬喰町の家元をうて、重ねて勝四郎のために請う所があったとき、勝三郎は涙を流していかり、「小母おばさんはどこまでこの病人にさからう気ですか」
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
私は親にさからふのぢやない、阿父さんと一処に居るのをきらふのぢやないが、私は金貸などと云ふいやしい家業が大嫌だいきらひなのです。人をなやめておのれこやす——浅ましい家業です!
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
要するに世界の進歩の巨渦にさからつて吾運命をかたちづくる事は、人力の為す可からざるところなるが故に、吾人は思想上に於ていやしくも世界の大勢に駆らるゝ事ある時には
一種の攘夷思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)