“行装”のいろいろな読み方と例文
旧字:行裝
読み方割合
ぎょうそう38.5%
こうそう15.4%
こしらえ15.4%
ぎやうさう7.7%
いでたち7.7%
なり7.7%
みなり7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八年の二月、大挙して、京都へ出た信長は、そのおびただしい人数と行装ぎょうそうの威を誇示しながら、山崎、郡山、伊丹いたみなどの大坂近郊を、巡遊していた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
外国使臣一行の異様な行装こうそうを見ようとして遠近から集まって来た老若男女の群れは京都の町々をうずめた。三国公使とも前後して伏見街道から無事に京都の旅館に到着した翌々日だ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
渡を越えて向島の土手へかゝってまいりますると、向うから破れ切った編笠を冠り、細竹の杖を突き、旅慣れた行装こしらえで、脚半甲掛も汚れて居りまする
かゝる行装ぎやうさうにて新婚しんこんの家にいたるゆゑ、その以前雪中の道を作り、雪にて山みちのやうなる所は雪を石壇いしだんのやうにつくり、あるひは雪にてさんじきめく処を作りて見物のたよりとす。
例の、人目を驚かすばかりな風流行装いでたちで、小鷹狩こたかがりの帰りを、佐々木道誉、秀綱の父子が、従者大勢と共に東山の妙法院のそとを通りかけた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
するといつの間にかうしろに立って居りました人の行装なりは、二十四ふしの深編笠を冠り、鼠無地の着物に同じ色の道行振みちゆきぶりを着て、木剣作りの小脇差をし、合切袋を肩に掛けて、余程旅慣れて居ると見え
それから店の主人も斯様なお行装みなりにお成り遊ばしてお気の毒でと、種々いろ/\お話が尽きない処から、ツイ遅くなりまして帰られませんでした