抗争こうそう)” の例文
旧字:抗爭
子供こどもちいさな肉体にくたい可憐かれんたましいは、病菌びょうきんが、内部ないぶから侵蝕しんしょくするのと、これを薬品やくひん抗争こうそうする、外部がいぶからの刺激しげきとで、ほとんどえきれなかったのであります。
雲と子守歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)
相剋そうこくし、抗争こうそうしているいろいろの意思や、利害や、勢力を統合しなければならないからである。
政治学入門 (新字新仮名) / 矢部貞治(著)
光枝は、帆村と抗争こうそうしながら、そのとき脳裏のうりに電光の如くひらめいたものがあった。それは、わき衝立ついたての向うに、なにか手の放せない仕事をしているといった男のことを思い出したのだ。
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)