抗争あらそい)” の例文
旧字:抗爭
磯五と若松屋の抗争あらそいが、音もなく燃えさかる火のようなものに思えて、お高は、じぶんのからだがじりじり焼けてゆくような気がした。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
老いた人々の、痩脛やせずねも、肋骨あばらも、露わにしての抗争あらそいは、見ている藤吉に、地獄——という言葉を想わせた。