“痩脛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やせずね83.3%
やせはぎ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(と立つ。脊高き痩脛やせずね破股引やれももひきにて、よたよた。酒屋は委細構わず、さっさと片づけて店へ引込ひっこむ。)えい。(よたよた。やがて人形の前までよたよたよた)
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
老いた人々の、痩脛やせずねも、肋骨あばらも、露わにしての抗争あらそいは、見ている藤吉に、地獄——という言葉を想わせた。
……世の暗さは五月闇さつきやみさながらで、腹のすいた少年の身にして夜の灯でも繁華な巷は目がくらんで痩脛やせはぎねじれるから、こんな処を便たよっては立樹にもたれて
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)