痩脛やせはぎ)” の例文
……世の暗さは五月闇さつきやみさながらで、腹のすいた少年の身にして夜の灯でも繁華な巷は目がくらんで痩脛やせはぎねじれるから、こんな処を便たよっては立樹にもたれて
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)