“口争”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いさかひ25.0%
くちあらそ25.0%
くちあらそい25.0%
くちいさか25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長年の間口争いさかひを仕続けて、やつと皺くちやなこの頃になつて、どうかかうか平和らしいものを初めて味はつたやうな溜息であつた。
茶話:12 初出未詳 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
二人ふたりもんまえ口争くちあらそいをしていたのをみたという、近所きんじょひとからの聞込ききこみもないではない。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
女子 (窓に寄り二人の使女の口争くちあらそいを聞きおりしが、軽く笑い消し)お客様のお噂は、もういい加減にして止めておくれ。どのようにいいと思ったとて、所詮お前方の所有ものにはなるまいに。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
唯今、上役と口争くちいさかいはいたしたが、ちょうどそこへ、越中守様から、明日は御一同へも、精進しょうじんをさし上げたいというお沙汰が下った。殿様御自身、明日あすは、愛宕あたご神社へ、御祈願に参られますそうな。
べんがら炬燵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)