“くちあらそい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
口争50.0%
口論争50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女子 (窓に寄り二人の使女の口争くちあらそいを聞きおりしが、軽く笑い消し)お客様のお噂は、もういい加減にして止めておくれ。どのようにいいと思ったとて、所詮お前方の所有ものにはなるまいに。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一葉女史は江戸っ子だ、いや甲州生れだという小さな口論争くちあらそいを私は折々聴いた。それはどっちも根拠のないあらそいではなかった。女史が生れたのは東京府庁のあった麹町こうじまちの山下町に初声うぶごえをあげた。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)