“争覇”の読み方と例文
読み方割合
そうは100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
権門の往来は、そのまま人心の縮図しゅくずだった。勢力の争覇そうはをめぐる人間分布図といってもよい。——秀吉は来る客来る客を迎えつつそれを眺めた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武家と武家との権力の争覇そうはが起っても、そういう大町人の門は、両方から保護されて、続くことも代々永く続いて来ているが、また御用立てを仰せつかることも
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その及び難いところへ、彼も遂にってしまった。そして地上の圏外からこの地上の争覇そうはを、今は永遠の傍観者として、脾肉ひにくの嘆きもなく、公平にていることであろう。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)